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メルー山はキリマンジャロの西50キロに位置する4566mの山である。山頂からキリマンジャロの背後から昇る朝日がよく見えることと、ウオーキングサファリが出来ることで欧米では人気がある。日本ではマイナーだが、キリマンジャロの高度順応のために登る日本人もいるということで、これから一般的になるかもしれない。一見するとたおやかな山だが、1800年代にも噴火した火山で、ルートは登山口より山腹を東寄りに登り、火口クレーター上部の岩と砂礫の稜線を反時計回りに回りながら山頂まで登っていく。ルート上困難な所は無く、特別な技術は必要無い。森林限界は3800m付近で豊かな森林と草原に覆われた山である。登山は許可制で国家公務員であるガイドとライフルを携帯したパークレンジャーが必ず同行する。 |
2/6 モメラゲート1500m 11:00~ミリアカンバ小屋2514m 15:30 ミリアカンバ小屋までのルートは疎林と草原の北ルートと森林の南ルートがある。今日は日差しが強く暑いので、南ルートを選んだ。背の高い熱帯樹木には大量のさるおがせが着いていて、日本ではさるおがせは冷涼な深山に着いているとのイメージがあったので、少し戸惑った。 |
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2/7 ミリアカンバ小屋8:00~サドル小屋3570m 13:00
熟睡していたので気が付かなかったが、昨夜は大雨だったらしい。幸いにも出発時には止んでいたが空はどんよりとして今にも降り出しそうだ。もう乾季のはずなのに・・・。おかげで涼しいのは助かるが、景色が見えない。ようやく山道らしく急登も出てきたが、日本の山よりよほど楽だ。さるおがせは相変わらずだが、熱帯樹木の代わりに背の低いヒースが多くなってきた。 |
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2/8 サドル小屋1:00~メルー山6:00~サドル小屋11:00~休憩1時間~ミリアカンバ小屋16:00 出発直前まで雨だった。12時起床で眠れる時間は短かったが、幸いにも熟睡できた。最初は緩やかな砂礫の道だが4000m付近よりいよいよ岩場が始まる。おまけに雪まで着いている。 |
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加えて雹まで降ってきたので、さっさと降りることとした。下りは半端に景色が見えるので恐ろしかった。足元の壁の下は地獄の底のようで、溶けかかった雪は滑る!滑る!ガイドが通常では無いはずの雪があるので神経質になって、右手で岩をつかめだの、あーだこうだとといろいろ指示を出す。 |
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2/9 ミリアカンバ小屋7:00~モメラゲート9:00
なんと今日は抜けるような青空だ。おまけに連日の雨で空気が冷えたせいか、高原のように爽やかだ。ルートはもちろん草原の北ルートを選んだ。 |
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