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未完成写真1枚抜け 
 2012年 天山トレッキング キルギス
 
 2012年7月6日〜7月13日
 記録 (1)         岡田 記
 
 Karakol National Park - Lake Alakol  アラコル湖
  6th: 成田(10:25)−タシケント(ウズベキスタン) −ビシュケク(キルギス共和国)(20:00/日本時間23:00)
7th: ビシュケク(9:00)−カラコル(18:00)


 
 





写真抜け
今回のトレッキング基地は、カラコルという町。 ここまでどうやって行くかといいますと、まずは飛行機(ウズベキスタン航空)で直接タシケントまで行き、その後、飛行機を乗り継いでキルギスのビシュケクまで。 タシケントまでの空路は、眼下に天山山脈が広がり、いやがおうでも気持ちが盛り上がります。 またビシュケクまでの移動も、バケツにフルーツを入れた客やらポットそのまま持参の客等々、国際線でありながらも“高速バス”なロコな雰囲気で楽しめます。
そして翌日は車でカラコルへ。
ビシュケクからカラコルまでは約400km.東京〜名古屋間が300km越えることを思うと、考えただけで疲れそうな移動距離です。とはいえ、前半はカザフスタンとの国境を眺めながらのドライブ。
     
このパオ(キルギスではそう呼ばずに、モーズィというらしい。ホント?)、ドライブインのレストランとして、スイカの露店とともに、道中あちらこちらに出てきます。 そして後半は、イシク・クル湖に沿ってのドライブとなるわけですが、この湖、とにかく巨大(琵琶湖x9)でそして美しい!
ただ、いずこも同じといいましょうか、沿岸のドライブ・ロードには、干物の小魚は湖から、大きなものは他からトラウト、おみやげ売りがずら〜りと林立していて、若干興ざめな雰囲気もなきにしもあらず。
そしてさらにカラコルまでのドライブの途中では、岩絵の観光もありました。 (岩絵野営博物館から見たイスク・クル湖もそれは見事な景色です。)

こちらは馬乳酒。酸味がきいてます 
イスク・クル湖も、ここ半ば付近ではヨットやパラグライダーなどで遊ぶ人たちも見え、かなり高級リゾートな雰囲気でした。  
こんな調子で、観光もちらりと織り込みながら、車は100kmオーバーで一路カラコルへ向かいます。ただ、高速でもない悪路でこのスピードを出すものですし、加えて、対面交通で前方から車がくるにもかかわらず、頻繁に追い抜きをするので、まじめに前方を見ていると生きた心地がしませんでした。
それ以外は、幸いといいますか、こちらは日が長く、20時くらいまでは平気で明るいので、時間がかかっている割には、精神的にラクな感じがします。 とはいっても夜は夜なので、レストランは早々に閉まってしまうので、あわてて夕食をかきこんで、明日に備えて就寝することになりましたが。
 

 
 
中央

 

めちゃおいしそうなモッツァレラ 
 
岩絵
     
    8th: Karakol(9:20)−(11:00)Karakol valley(13:00) −Kurgak Torgorge−Sirota camp site(2,900m)(15:30)
カラコルバレーまでは車で送迎してもらえるとのことでしたので、「歩かないですむ」と喜んでいたのですが、翌朝になって一同ぎょうてん。ホテルの前で待っていたのは、軍用車の払い下げのようなトラックでした。 
荷物用かと思えば、さにあらず。なんとヒト用。唖然としたものの、こんな車、そうめったに乗れるもんじゃありません。「えー!?」といいながら、メンバー全員大喜びです。 (ですが、中での様子は、まるで全員で連行される捕虜のようでした。) いよいよNational Parkへ。この車、最初こそ楽しかったものの、ナショナルパークへ入ってからは岩に乗り上げたり細い折れそうな木の橋を渡ったり、また上下左右斜めと3Dで飛ばされんばかりの揺れが続きます。 座席から天井まで、掴まれるものにはつかまりながら、緊張で耐えること1時間半。車両進入最終地点まで来るころには、メンバーみなぐったりでした。   


 
軍用車の払い下げか???
   
  さて、激しい揺れから解放されたところで、ここでランチ休憩と最終準備です。今夜のテントサイトまで数時間かかるのと、ポーターたちの準備にまだ時間がかかることから、ガイドのビクトールが景色の良い場所まで、案内してくれることになりました。(が、なんのことはない、来た道を戻っただけでしたが)往路を下って馬の放牧場まで足を伸ばします。   
     
   馬がこんなにのびのびと、 それもごろんと寝ている姿は初めてみました。 仔馬たちもなんのストレスもなさそう。実は私たちが車で1時間半かかったこのコース、歩くとコースタイムで2時間だそうです。軍用トラックでの上下左右のマルチな揺れも楽しかったですが、こんなに素敵な風景の中を、のんびり歩きながら上がってくるのも素敵ですね。

そして、腹ごなしの散歩終了後、いよいよトレッキングの開始です。

 橋を渡って、しばらく森の中を歩いたあとは、標高に合わせた色とりどりのお花に囲まれながらのメルヘンなトレッキングです。湿原が出てきたら、テントサイトまでもう少し。  
 

 標高に合わせてまわりの花々は変わっていきます
 
振り返れば、休憩したキャンプサイトは豆粒に

岩場を越えて湿原が出てきたら、テントサイトまでもう少し 
     
そして沢沿いに最初のテントサイト・シロタが現れます。

沢沿いの森の中の、かわいいテントサイトです。 ここで標高は2,900m。 メンバーの中には、すでに高所障害が出ている人も。
メンバーのさくらちゃんが持参した塩こんぶが大人気。やはり調子が悪い時には、おかゆのようなものが良いようです。 
   
この日のトレックはまずは沢沿いからスタート

 しばらく上がると、沢にも雪渓が残っていたりして、体感もかなり涼しくなってきます。
  9th: Sirota camp site(7:10)−(10:00)Lake Alakol −lake side(3,500m)(12:30)

期待していた夜の星ですが、森の中で頭上の視界が狭かったのと怖かったのとがあり(笑)、じっくり見ませんでした。ちょっと残念。

代わりといってはなんですが、早朝のまだ暗い中にテントを出たところ、大きな黒い影が。 逃げていく姿がダチョウにしか見えなかったのですが、ガイドのビクトールに話したところ、
「んなのいるわけねぇ、ウサギだ。」
(ダチョウがいないのは当たり前ですが)実はポーターが私たちより先に到着した際も、このテントサイトには先住の野ウサギが約5匹いたとか。
それを証明するかのように朝食後に近隣を散策したところ、しっかりと謎の野ウサギを目撃することができました。 
 
疲れた私たちを励ますかのようにお花畑の向こうに滝が見えてきます。
 
写真ではもひとつですが、ブルーアイスが素敵でした。しばし休憩をとった後は最後のひとふんばりです。 
 
ここを越えればアラコル湖が見えるはず。登る足にも力が入ります。
 

余談ですが、私たちには結構ヒーヒーだったんですけれど、ポーターたちは私たちを追い抜いてあっという間に上部で休憩していました。さすがです。 
 
しばし景色に見とれたあとは、落口まで足を伸ばしてみましたが‥‥。
で、肝心のトレッキングですが、この日の行程はメンバーの体調も考慮して、3パターンが提案されました。

A) 湖畔入り口付近でテン泊。
B) 湖中央あたりの湖畔でテン泊。
C) Pass(峠)を越えてキャンプサイトまで。
翌日の行程を考えるとCが良さそうですが、湖畔の景色がとにかく素晴らしいとのことで、今日のトレッキングの企画者の高木氏はB案を強くおしゃっていました。  
 
ゴルジュになっていて奥は見えません。これ以上は怖くて近づけませんでした。
 
 このアラコル湖は高木氏が推薦していた通り、静かでうつくしい湖です。

東側 

南側 

西側 

ただずむ大和撫子 

ここまでがこの日のトレックですが、当初立てたプランA。まだ時間もあるしみんなも元気なので、目標をプランBとして前進することになりました。 

ここまで来ると、奥の氷河まで見ることができ、湖の全貌を見渡すことができます。 

ここまで来ると、奥の氷河まで見ることができ、湖の全貌を見渡すことができます。 
    そして私たちが停滞を決定したとたん、それまでのお天気から一転して雲があらわれ、雨がぱらりと降ってきました。
このあとのお天気が気になるところですが、時間はまだお昼ですし、それほどひどくなる感じもなかったので、「ちょっと歩き足りない」メンバーで遠くに見える氷河まで散歩に行くことにしました。
ところが、そこは山の天気。雨どころかみぞれが降ってきてしまい、それも本降りの様相になってきたので、泣く泣く断念。 
 
寒いのもあるのですが、バラバラと打ってくる雹が痛く、無念の敗退です。 

後ろ髪をひかれながらすごすご湖畔をテントまで戻りました。 
     


 テントサイトに戻ってみると、残留組はすでに宴会中。テントの入口を開け放ち、そこから降る雪と白く変わっていく地面をながめながらの「雪見酒」です。
どんな状況でもお酒があればニコニコのメンバーです。          
この日は宴会に終始し適時就寝でした。   
 
湖畔のあちらこちらにあるマーモットの巣も雪に埋まることなくその姿をみせています。 
 
 

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